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2012年02月13日

養老静江

月並みな表現だが、この親にしてこの子ありと
養老孟司の母、養老静江の『ひとりでは生きられない』を読んで
改めてそう思った。

明治生まれの女性が医者になるだけでも普通ではないが、90歳半ばまで
現役だったというのも化け物と評された所以だろう。

その文面からは彼女の息遣いが聞こえ、情景が目に浮かんでくる。
とにかく生き方が凄いというかお見事、お薦めの一冊!


その子と言うか養老先生のことも書いておきます。(何故か、ですます調になります)
えらい人もそうですけど、凄い人も自分ではそう思っていないのでしょう。
人を見る目のないヒネクレ者の私が、生まれて初めて心からこの人は凄い!
と思った」のは、20代半ば、私が赤坂の店で弾き語りをしていた時に出会った
養老孟司先生です。

今もそうだけど先生は話し方も静かな方だし、時折端折ってしまうので聴く側も
大変だったりします。耳の悪い私が「先生声が小さくありません?」と言ったら
例の顔(分かる人は分かる)で「その方が注意して聴くから」と言われました。

先生と色々話しているうち、この人は何れ日本を代表する知性になると思いました。
当時東大医学部の助教授になる前で、本も出してませんでしたが、私は勝手に師と決め
そして今日までその勝手な関係が続いています。

コモンセンスクラブを立ち上げたのも「人は考えなくても当たり前のことを常識だと
思っているけど、ちゃんと考えたら当たり前のことが常識だ」と言う先生の言葉が
基になっています。

音楽的な才能などない私が曲がりなりにも先生と呼ばれて何とか教えていられるのも
養老孟司という師がいたからだと思っています。



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